Perch clock / とまり木の時計

時針が昆虫、分針が植物をモチーフとした掛け時計。実は文字盤の裏側に仕込まれた磁石によって時針が動くようになっており、1時間に一度だけ昆虫が植物の上で羽を休めるようになっています。インターネットや情報網の普及により、人も情報がめまぐるしく飛び交うようになった現代社会。すぐに情報が得られるのはとても便利ですが、なんだか時間に追われるばかりでのんびりできる余裕がなくなってきている気がします。日々時計と睨めっこすることが多くなってきているからこそ、時間を確認するときに安らぎを感じることができるような製品を手掛けることができないかと思い、この製品を制作しました。ふと時計を見上げた時に、1時間に一度枝や葉っぱの上で休憩する彼らの姿に出会えたら、何だか少し良いことがありそうな予感がしませんか?

単なる針の交差も、ほんの少しデザインを加えてやるだけで特別な意味を持ってきます。時計の針を植物と昆虫に見立てることで、素敵な物語が生まれました。その物語が、私たちの時間に対する感覚をちょっとだけ考え直させてくれると思うのです。時間に追われていた人も、もしかすると針が交差するのが楽しみになるかもしれません。慌ただしい朝の準備にも、心の余裕が出てくるかもしれません。この製品には、そんな時間の概念を変えるきっかけとなるように願いを込めました。仕事に打ち込むのも良いですが、たまには時が流れるのを忘れてぼんやり時計を眺めてみるのも良いかもしれません。

サイズ:W315×D62×H315
素材:合板、ガラス、ネオジウム磁石 、ムーブメント

Direction : Mitsuyoshi Kikuchi , Design : Yuka Masuda / Photo by Takahiro Sano

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