VASE BANK / 一輪差しの貯金箱

花瓶の形をした貯金箱。見た目は普通の花瓶ですが実は中が二重構造になっていて、上部の6センチくらいまでしか水が入らないようになっています。普段は一輪差しとして何食わぬ顔でお花を活けながら、こっそりとお金を貯めることができる革命的な貯金箱です。お金を入れる口を裏側になるように置けば、急な来客やヘソクリにもバレないので安心。また花を挿さずに、おしゃれな貯金箱としても使っていただけます。もちろん、底には貯金箱にお馴染みの取り出し口とゴム栓がついているため、割らなくても貯めたお金を取り出せるようになっています。

この製品は、陶器メーカーとのコラボから生まれました。貯金箱というと、昔は陶器製のものが多く見られました。しかし時代の流れと共に陶器の貯金箱は少しずつ減ってゆき、いまでは目にすることもあまりなくなってきています。そんな昔ながらの陶器の貯金箱を、もう一度デザインして欲しい。そんな声をいただいたのがきっかけでした。そんな想いを受けて改めて貯金箱を見直してみると、良くも悪くも"貯金箱らしい"ものが多くて、自分の部屋に置くのに少し抵抗を感じました。それにお金が入っているものなので、ザ・貯金箱というカタチもちょっと不安。もしかしてインテリアとしても置けて、貯金箱っぽくないカタチの貯金箱って案外少ないのかもしれない。

そんな背景からコンセプトとして上げたのが、擬態することでした。お部屋にあっても違和感のないものに擬態すればインテリアとしてもお洒落だし、何よりも貯金箱だと絶対にバレません。そんなことを考えていたときに目についたのが花瓶でした。どうせ花瓶のカタチを擬態するなら、実際に水を入れられて一輪挿しとしても使えれば一石二鳥。立て続けに名案が浮かびました。これならインテリアとしてお部屋に合わない貯金箱を嫌煙していた方も、水やりついでにお金が貯められるのではないでしょうか?しかし花瓶にコインを入れる穴が開いているだけで、何ともシュールな光景に見えてしまうのは何故でしょう。

サイズ:W79×D79×H155
素材:陶器、シリコンチューブ、プラスチック管、ゴム栓

Direction&design: Mitsuyoshi Kikuchi / Photo by Mitsuyoshi Kikuchi

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