すみだ自家焙煎珈琲店連絡会
すみだ自家焙煎珈琲店連絡会は、東京都墨田区の町の珈琲屋さん、しげの珈琲工房、すみだ珈琲、自家焙煎珈琲店Café Sucré、マキネスティコーヒーの4店舗で結成した団体です。(略してすみ珈連。)たくさんの方に珈琲を好きになってもらいたい、そして自家焙煎の珈琲を通じてすみだをもっと盛り上げてゆきたいという想いから設立されました。各店さんでこだわりの自家焙煎珈琲をお出しするだけでなく、定期的にすみだで珈琲のイベントを開催して、地域の方に楽しんでもらえるような活動をしています。そんな素敵な活動のお力に少しでもなれるようにデザインに着手しました。
自家焙煎珈琲と言っても、焙煎の具合、挽き方、淹れ方など数多くの工程を経て風味や香りに大きな変化が生まれます。その日の温度や湿度や生豆の調子など細部にまで気を配り、こだわりの道具、水、そして長年鍛錬を重ねて磨き上げた腕で淹れることではじめて美味しい珈琲となります。そんな様子はまさに職人のよう。珈琲豆を焙煎したり、じっくりとドリップして珈琲を淹れる手が、なんだかとても印象に残りました。何気なく飲んでいるこの一杯も長年の努力の積み重ねによって生み出されている。それを視覚的に伝えることができるように、珈琲豆を焙煎している手をモチーフにロゴをデザインしました。
また4店舗のドリップパックをセットにした商品のパッケージは、手仕事の温かみが感じられるようなクラフト感のある紙を採用。普段は米袋に使われるような紙で、珈琲の香りを逃さず湿気をさえぎってくれます。そしてパッケージのポイントになっているのは上部を留める金色のクリップ。このクリップには、気に入った珈琲屋さんが見つかったら、そこで自家焙煎の珈琲を購入したときに珈琲袋の上を留めるのに使ってもらえたらという想いを込めました。すみだのとっても美味しい自家焙煎珈琲屋さん。ちょっとしたコーヒーブレイクに如何でしょうか?
クライアント : 墨田区役所
Direction & Design : Mitsuyoshi Kikuchi / Photo by Keiko Hirata